【福岡市博多区】博多駅の屋上でホタルが間近で見られる!毎年大人気の学びイベント!「ホタル観賞会」に参加しました。<イベントレポート>
初夏の風物詩といえば「ホタル」。

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古くは平安時代からホタル観賞がおこなわれていたそうで、清少納言の著した『枕草子』には、
夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
と称えられているほど、昔からホタルが美しく舞う幻想的な姿を鑑賞してきました。しかし、環境破壊が進み、今ではホタルを見かけることが少なくなって寂しくなりましたね。
ホタルってどんなところに住んでいるの?ホタルの幼虫って何を食べるの?など、ホタルの生態について親子で学ぶイベントが、JR博多シティの屋上つばめの杜ひろばで開催されました。
毎年大人気の学びイベント!「ホタル観賞会」に参加しました。<イベントレポート>
2025年5月25日(日)に参加した筆者。
未就学児から小学生及びその家族が参加されました。
イベントでは、ビオトープ事業、土木事業を行っている、福岡県太宰府市の株式会社湊工業の宮原さんが、ホタルの生態について分かりやすく説明してくれました。
ホタルは、卵→幼虫→サナギ→成虫と、それぞれ異なった姿をもつ完全変態を行う昆虫で、甲虫類に属します。実は、ホタルって”カブトムシ”の仲間なんです!
ホタルが幼虫の時、どんなところに住んでいるのか?どんなものを食べるのか?などを中心にクイズ形式で出題されました。答えが分かるたびに、「えええっ!」と驚きの声が上がっていました!
筆者も知らないホタルの世界…。
さて、ここで皆さんに問題です!

答えは、〇。
ホタルの話以外にも外来種の話など、様々なことを教えてくれました。
説明の後は、実際にホタルや幼虫、卵を観察しました。
初めてホタルを見たというこどもさん、虫が苦手なこどもさんもいて、恐々とホタルが入った虫かごなどを観察していました。
筆者が観察したときは、偶然にもホタルの幼虫がカワニナを捕食していました!
ホタルの幼虫が成虫になるまでにカワニナを25匹捕食するんだそうです(大人は葉っぱの裏の水分を舐めるくらいで何も食べないんだとか)。
カワニナがいないとホタルの幼虫が育たないため、ホタルだけでなく、カワニナを増やす活動も大事なことだと教えてくれました。
ルーペを使って直径約0.5mmのホタルの卵を観察したり、色々な角度から観察したり、、、普段なかなか見る機会がないホタルの生態を間近で見ることができました。
間近でホタルの観察をした後は、実際に飛んでいるホタルを見に行きました。向かった先は鉄道神社近くのビオトープ。
「ビオトープ」とは、ドイツ語のBIO(ビオ:生きもの)とTOP(トープ:場所)の合成語で、「生きものの暮らす場所」という意味なんだそうです。自然に作られた場所はもちろん、人工的に作られた場所もビオトープと言い、つばめの杜ひろばのビオトープは、2011年3月に開業して以来、毎年、こどもたちとゲンジボタルの幼虫を放流し大切に育ています。(※放流しているのは一部の幼虫で、つばめの杜ひろばのビオトープで卵からかえった幼虫もいます)
ほぼ真っ暗なビオトープの前に行くと、幻想的に光るホタルを発見!
あいにくこの日は雨上がりだったものの、気温が低かったため、ホタルがよく飛ぶ気象条件ではありませんでしたが、草の中にひっそりと隠れているホタルや水辺の岩の上にとまっているホタルなど、数十匹見ることができました。
光りながら飛ぶ姿は幻想的で美しい!ホタルが飛ぶたびに、「うわぁ!」と歓声があがっていました。
希望者は、特別にホタルを手にのせてもらい観察することができました。
「うわぁ!キレイ!!」と手の中で光る黄緑色の淡い光に、こどもも大人も魅了されていました。
JR博多シティの屋上つばめの杜ひろばでホタルが観賞できる期間は?
屋上つばめの杜ひろばでホタル観賞ができるのは、2025年5月24日(土)~6月17日(火)まで(※ホタルの生息期間は天候等により変動する可能性がありますので、期間中でも鑑賞できない場合があります)。日没からホタルが飛び始めますが、20時~22時の時間帯が多く飛び交いますよ!
最新情報等は、こどもCITY HAKATAの公式ウェブサイトや屋上つばめの杜ひろばのInstagramでチェックしてくださいね。
博多生まれ、博多育ちの貴重なホタルを都会のど真ん中で観賞をしてみませんか。
☆JR博多シティ様、取材協力ありがとうございます。
JR博多シティ 屋上つばめの杜ひろばはこのあたり