【福岡市博多区】櫛田神社そばに10月オープン！糸島レモンを贅沢に使ったスイーツとお酒が楽しめる大人の隠れ家

櫛田神社近辺には個性豊かでおしゃれなカフェがありますが、今回は特に注目すべき「新しさ」と「物語」を持つ一軒をご紹介します。

生産者直営だからこその魅力！レモンにかける想いと素材へのこだわり「NOT SWEET」

話題の新店「NOT SWEET」は、櫛田神社のすぐそば、櫛田神社裏通りにあります。

一歩足を踏み入れると、まずその内装の美しさと洗練されたスタイリッシュな空間に目を奪われます。

かつて櫛田神社の神職が住んでいた「社家町」と呼ばれたこのエリア。当時を想起させるような造りに仕上げられた店内は、まるでタイムスリップしたかのようです。

「NOT SWEET」を運営するのは、糸島でレモンの生産・卸・販売を手掛ける「株式会社 糸島れもん」です。

特筆すべきは、その創業の経緯。和食の料理人であり、これまで数々の飲食店を立ち上げてきた経営者の下登さんと、バーテンダーの阿南さん。食のプロフェッショナルである二人が一念発起し、異業種から農業に参入しました。

広報担当の阿南さんの言葉を借りれば、その起点となったのは「人との縁」だったと言います。
実は下登さんが経営する『炉端氷炭』（福岡市中央区薬院）の二階に、阿南さんが経営する『Bar 文月』があり、対話を重ねる中で、日本のレモン市場の90%近くを輸入に依存する現状に強い問題意識を持たれたそうです。
「希少な国産グリーンレモンを最高の状態で届けたい！」というプロとしての強い思いから、自然とレモンづくりへの構想が具体化していったそうです。さらに、地域農業の行く末に課題意識を感じていた糸島のベテラン農家さんの思惑とも合致。全国の柑橘栽培のパイオニアを訪ね歩いて辿り着いたのは、農薬や肥料を極限まで抑え、自然の力を最大限に引き出す独自の農法。年々、事業を拡大されています。

糸島レモンの収穫量が順調に増加するなか、ブランドの認知拡大を目的とした、コンセプトショップ「NOT SWEET」が2025年10月にオープンしました。

コンセプトショップ「NOT SWEET」では珠玉のメニューがいただけます。

香り高さが別格！「NOT SWEET」で味わう、生産者直結の極上レモンメニュー

今回筆者がおすすめしたいのは、お出かけの後や仕事帰り、さらには飲んだ後の締めにもぴったりな、お酒とのペアリングも楽しめる特別なスイーツです。

「NOT SWEET」のドリンクやスイーツには、糸島の自社畑で収穫された安心安全、そして驚くほど新鮮なノンワックスレモンが使用されています。

特に筆者が感動したのは、大人気チーズケーキ専門店「CHEESECAKE LEMON」（福岡市城南区）とコラボした「クラシックレモンチーズケーキ」です。
この一皿は、濃厚なチーズケーキの上に特製のレモンソースをかけ、さらに提供直前にレモンの皮を丸ごとすりおろすというこだわり。

提供直前、すりおろされたレモンが放つ驚くほど新鮮で爽やかな香りは、食べる前から幸せな気分にしてくれます。皮まで安心して楽しめるノンワックスだからこそ実現した、レモン本来の魅力を最大限に引き出した逸品です。

食べた瞬間、鼻から抜ける爽やかなレモンの香りとクリーミーでなめらかな口当たりが癖になる美味しさです。

「実は、チーズケーキには塩が合うんですよ」と教えられ、添えられた粗塩をつけてで食べると、驚くほど味が引き締まり、レモンソースとは全く異なる、新たな次元の味わいが楽しめますよ。

人気急上昇中なのが、春日市の老舗和菓子店「 お茶々饅十本舗 富貴」（春日市）とコラボした「特注レモン餡どら焼き」です。

思わず手に取りたくなる小ぶりでかわいらしいサイズ。
口に運ぶと、餡の上品な甘さの後に糸島レモンの爽やかな香りが口いっぱいに広がります。噛めば噛むほどに増す、新感覚のどら焼きです。

こちらでは、「特注レモン餡どら焼き」の他に、富貴の人気商品「博多カステラ」の糸島れもんバージョンが販売されています。
ご自分へのご褒美にはもちろん、友人へのちょっとした手土産や、福岡・博多の新しいお土産としてもおすすめです。

スイーツに合わせていただいたのが「甘くない 塩 グリーンれもんサワー」です。一口飲んだ瞬間、鼻をくすぐるレモンの突き抜けるような爽快な香りが絶品！

グラスのふちには粗塩が添えられており、塩を舐めながら飲むのがおすすめの飲み方。酸味と苦味、塩味が組み合わさり、独特で奥行きのある味わいは、まさに唯一無二。あまりにもおいしすぎて飲みすぎ注意です！

ドリンクは、爽やかな糸島レモンメニューの他、コーヒーや八女緑茶など、充実のラインナップ。また、新鮮な素材を活かした朝食やブランド卵『つまんでご卵』を贅沢に使用したランチもあります。営業時間が長いので、ご自身の好きなタイミングで立ち寄れるのが大きな魅力です。

『糸島れもん』はまだ一般のお客様にはあまり知られていないため、「まずは知ってもらうことから」と阿南さんは話します。

「NOT SWEET」は、生産者としての誇りと地域への想いを、この場所を通じてまっすぐに伝えるための拠点となっています。お出かけ帰りや仕事帰りに、心まで満たされる大人の時間を過ごしに足を運んでください。

☆株式会社 糸島れもん　阿南様、お忙しい中、取材協力ありがとうございます。